つの基本

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人獣共通感染症対策

イラスト:人獣共通感染症対策

「人獣共通感染症」は、人と動物双方に感染する共通感染症です。人の感染症の約60%を占めると言われており、新型コロナウイルスや牛海綿状脳症(BSE)、鳥インフルエンザなど国内外で大きな社会問題となった病気がたくさんあります。また、近年新たに発見された「新興感染症」の約75%にあたるともされ、WHO(世界保健機関)で確認されているものだけでも200種類以上あります。

これらの感染を防ぐには、病原体を保有している動物や食品など(感染源)、飛沫感染や接触感染などの病原体が体の中に侵入する経路(感染経路)、ウイルスや細菌などに寄生される生き物(宿主)の3つの要因への対策が必要です。

私たちにできること

病原体の排除や侵入経路の遮断、免疫力の向上のため、日ごろから手洗い・咳エチケット等の基本的な感染防止対策や感染予防のための口腔ケアを行いましょう。

また、ペットと触れあったあとは手を洗う、草やぶなどに入る際は長袖・長ズボンを着用するなど、動物やダニなどからの感染に注意しましょう。

県の取組内容

取組事項 施策
発生予防
(平時の対応)
  • 感染症発生動向調査体制の整備
  • 連携体制の構築
  • 県民への正しい情報の提供
  • 医療提供体制の充実
  • 医薬品等の備蓄と安全確保
  • 感染症の調査研究
  • 家畜伝染病予防対策
  • 狂犬病予防対策
  • 愛玩動物の感染症対策
  • 食中毒予防対策
まん延防止
(患者発生時の対応)
  • 医療提供確保
  • 積極的疫学調査と健康診断
  • 県民への正しい情報提供
  • ワクチン接種の推進
  • 家畜伝染病対策
  • 従事者の健康調査
  • 獣医師からの届出の周知徹底
  • 狂犬病対策
  • 飼養鳥の感染症対策
動向調査、監視
  • 感染症発生動向調査と流行予測調査
  • 感染症の調査研究
  • 家畜の定期検査
  • 愛玩動物の病原体保有状況調査
  • 野鳥の鳥インフルエンザに関する調査
  • 野生動物の病原体保有状況等調査
研究開発、創薬
  • 産学官連携による次世代医薬品等の研究開発
普及啓発
  • 適切な動物とのふれあい方や関わり方の周知
  • 基本的な感染防止対策、感染症に関する正しい知識や適正飼養の普及啓発

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